理事長あいさつ
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理事長あいさつ
我々の回復期リハビリテーション医療における展望と連携強化について(地域包括ケアシステムの中の回復期リハビリテーション医療へ)
鶴﨑 直邦
一般社団法人 巨樹の会
代表理事
昭和49年に山口県下関市にカマチ医院を開設以来、グループ創設者の蒲池眞澄と一緒に「患者を助ける、治す」という救急医療に真正面から取り組んで参りました。
レベルの高い救命救急医療を目指し、心臓血管外科、脳神経外科等を備える高度医療のできる病院として北部九州を中心に前進してきた病院グループです。
ところが当時、術後1週間は絶対安静が普通だと言われていた頃で、安静を続けていたら体に拘縮が始まり、寝たきりになってしまう、という事が起こっていました。
そして、そういう患者が集められ、当時の老人病院は運営されていました。
我々のグループは寝たきりを作らない、自宅復帰を目指す、そのためには早期のリハビリテーションの介入が必要だということを認識し、何処よりも早くリハビリテーションの実践に取り組んで参りました。
今でこそ当たり前のようになっていますが、術後当日からでも可能な範囲で歩行させるという超早期リハビリテーションの実践が我々のリハビリテーションに対する基本となり、今日の回復期リハビリテーション病院の根底にあります。
さて、我々の回復期リハビリテーション病院においては、日本全国でもトップクラスのレベルを持っていると自負していますが、これからの時代は、社会問題となっている後期高齢者の増加だけでなく、国が推進している地域包括ケアシステムにおいて在宅復帰強化病院の役割を担っていくため、多種多様の患者さまに適応できる病院づくりが必要となって参ります。
そのためには、選ばれる回復期リハビリテーション病院としての実績作りと同時に、急性期病院をはじめとして在宅復帰支援施設、居宅介護支援事業所等との緊密な医療連携を通じて様々な意見を参考に、将来に向けた構築が必要不可欠となります。
今後とも皆さまのご支援とご協力のほど宜しくお願い致します。
末筆にあたり、当グループの理念である「手には技術、頭には知識、患者さまには愛を」のもと、生命の尊厳に対する気持ちを忘れず、一人ひとりの患者さまを大切にする医療を心がけて、一人でも多くの患者さまが「住み慣れた地域で自分らしく生活できるようになる」といった期待に応えるべく邁進していきたいと思っております。